| ロッキーの旅 別れてからも続く交流 |
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トニー24歳の誕生日
9月26日夜11時、待ち合わせのガスタウンのパブに着いたとき手を振っている若者がいた。それがトニーだとは気づかず、「長髪のトニー」を探していた。妻が「あそこにいる人、トニーじゃないの?」。よく見ると長髪をバッサリ刈って坊主にしたのだ。近づいてハグの代わりに頭をなでたりさすったりしてたら、弟のケニーが「こんなことをさせてる兄を見たことない」という顔して笑っていた。遅れてドライバー仲間がやってきた。総勢10人ぐらい。その日はトニーの24歳の誕生日だった。ハプニング 出発の朝8時、バックパックをバスに積み込み始めたとき、左前輪と後輪が何者かに刃物で刺されて空気が抜けていた。1本ならスペアがあるから何とかなるが、2本となるとそうはいかない。レッカー車の手配、午前中に予定していたスカイダイビングの予約取り消し、とにかく会社に一報を入れ指示を仰ぐことはドライバーの勤め。現地での対策と交渉も一人でしなければならない。乗客への情報提供もある。はてさて、トニーはどんな動きをするのだろうか? 乗客は? 会社は? 緊急時の優先順位を考えたトニーの電話連絡が始まる。ロンドンから来たアルがトニーの広報係をした。そばで電話のやりとりを聞いて、必要なことをみんなに伝えてくれた。「整備工場はまだ開いていなかったがレッカ ー車の手配が済んだ」。「12時には出発出来る。それまでに、この場所に集まるように!」と言い残してトニーと工場へ行った。別れてからも 別れた後もあちこちからメールが飛び込んできた。ロンドンからサラとマーカスのカップルが「今ここで仕事を探しています。仕事が決まってからアパートを探します」と。ロッキーツアーを終えてアメリカまで足をのばしたアルが帰路、大きな花束を携えて尋ねてきた。夕食を共にしながら「BC州は山と川、海などの自然に恵まれて本当に羨ましい」と言っていた。「ロンドンに戻ったら、サラとマーカスに会えるのが楽しみです」とも言っていた。ニュージランド人のニコラもバンクーバー島を一回りしてから泊まりにきた。9月中にすでに決まっていたケローナのスキー場に行って働くそうだ。「来年、 仕事が終わったらまた来ていいですか?」「もちろんどうぞ!」。妻がバス停まで見送った。 |