過去の記憶がもたらすストレスを解消 ヒプノセラピーで
心の健康と美を取り戻す
 

最近注目を浴びているヒプノセラピーとは催眠療法のことで、1958年に米国医師会によって承認された心理療法だ(*1)。ひと口に催眠療法といっても、行動修正療法、年齢退行療法、前世療法、インナーチャイルド療法、ハイヤーセルフ療法、サブパーソナリティー療法、未来順行療法など、多岐にわたる。



興味津々で向かった先は、バンクーバーでヒプノ(イメージ)セラピーを行っているOrchis Healing & Therapy。今回、セラピストのはるみさんに催眠療法の中の前世療法を行って頂くことになった。

催眠状態でも理性は働く 
 催眠状態とは、うとうとしている状態(脳波がθ波を示す)と、リラックスして起きている状態(脳波がα波を示す)の間のことをいう。催眠状態では体の自由を奪われると考えがちだが、実は理性は覚醒していて、意識をコントロールされるわけではないのだそうだ。さらに、催眠状態は私たちが日常的に体験していることだという。例えば寝入りばなや、何かに集中している時などがそれで、特別なことではないと、はるみさんは説明する。催眠状態では、人間の脳は顕在意識の働きが弱まり、潜在意識の働きに支配される。その潜在意識に働き掛けて、心の問題や悩みなどの解消、解放する手段として行われるのが、この催眠療法なのだ。
 人間関係の悩み、コミュニケーションが上手くとれない、恋愛の悩み、家族が許せない、自分自身に自信が持てないなどの精神的な問題や、倦怠感、偏頭痛、不眠、自律神経失調症、摂食障害などの肉体的な症状は、過去において、何かしらのきっかけや原因となる事柄が起因している場合が多いと考えられる。その問題の原因を探るために、年齢退行、そして、今生で見つからない場合は、前世へと意識を退行させて原因を潜在意識に問い掛けていく。

夢かうつつか前世か 
 療法を受けた感想は、「うん? これが催眠に入っているの?」という不思議な感覚だった。しかし、少しの間、目を閉じていただけと思っていたのに、1時間以上も催眠状態に入っていたことになる。半信半疑ではあったが、はるみさんの問い掛けに素直に従っていると、確かに暗闇の中にぽっと映像が現れてきた。私が見たイメージは、暗闇の中、炎に照らしだされた兵士の顔(ローマ時代のようである)と、この兵士を慕う少年(これは自分らしい)。少年の家は農家で土壁の塀も家屋も戦禍の中、所々破壊されていた。少年は奴隷として連れて行かれる途中で兵士に出会い助けられ、兵士の故郷へ向かって夜の荒野を二人で歩いていた。
 これが自分の前世なのかというと、そうとは思えないというのが正直な感想だ。今、心の中にある一番敏感になっている感情が、ストーリーとなって頭の中に浮かんできたのではないかという思いが強い。「でも、それでいいんですよ」とはるみさん。「その漠然としたイメージの中に、メッセージが隠されているのです」と。
 このセラピーを受けた後も敏感になった私の心のイメージはどんどん広がっていって、その頃の両親の顔や自分が住んでいたところの景色などが、徐々に浮かんできた。そして、少年の心情が私の心にひたひた伝わり、しばらくの間ブルーな気持ちや人恋しい思いに浸ることとなった。だがその後は、何か吹っ切れたように(差し迫った深刻な悩みはないが)心が平穏になるのを感じた。余談になるが、この後オフィスに帰ると、『顔の色艶がいいですね』と声を掛けられたのを付け加えておこう。

自分の心をみつめる時間
 はるみさんが誘導役となって、個人の中に眠る自分でも気付かなかった思いに到達し、そのメッセージを自ら受け取り解放することができるまで、カウンセリングは1〜数回(相談の内容などによって個人差がある)行うということ。
 前世や生まれ変わりを信じる、信じないは別にして、自分が受けたイメージは、その時々の心の在り様を映し出していることは確かだ。
 メッセージを受け取ることも、またそのメッセージを送ることも心の成せる業ならば、仕事に追われ、忙しさに自己を埋没させてしまっていると気が付いた時、じっくり自分自身の心に問い掛ける時間を作ってもいいのではないだろうか?





カウンセリングでは催眠についての説明も受ける

 
α波を誘発する音楽を聞きながらのリフレクソロジーは、
体の芯からリラックスできる
 
 


はるみ・ビングさん
リフレクソロジスト
ヒプノセラピスト
アルファフットセラピスト
Canadian Hypnotherrapy Association 会員
Orchis Healing & Therapy
 

料金 初回$80、2回目以降$65 予約制
リフレクソロジーは1回$30
 orchiscanada@hotmail.com
 604-725-5775(はるみさんまで)


 


前世療法の手順

1 カウンセリング(30分位)

催眠療法と退行催眠についての正しい認識を促し、カウンセリングの方向性を見い出す。
2 イメージトレーニング
α派を誘発する音楽を聴きながら。催眠に入る前に、簡単なイメージトレーニングを行う。
3 リラクゼーション
深い呼吸(腹式呼吸)をしながら、しばらく自分の呼吸に意識を集中し、その意識を体の各部分に移しながら、緊張を解いていく。
4 安全な場所を設定
自分が大好きな安心できる場所にいるイメージに導く。
5 過去生の扉
重要な事柄と思われる過去の場面にイメージを高めていく。そして、その時の人生は何だったのかのメッセージを感じ取る。その間、自分の見た光景、感覚をそのままはるみさんに告げる。はるみさんはそれによって次のステップへと導いてくれる。
6 Cの元いた安全な場所に戻る
7 深い呼吸とともに全身の神経を戻らせる。
(全工程で約3時間)