ウェストバンクーバー
 

イタリアの風味にこだわる陽気な兄弟


 イタリア人にとって、コーヒーは芸術であり人生であるという。人々のコーヒーに対する意識はかなり高く、それ故にイタリアにはBaristasと呼ばれるコーヒーメーカー職人が実在する。イタリア移民の両親が淹れる美味しいコーヒーを飲んでいた兄弟は、バンクーバーのコーヒーの味に疑問を持っていた。


ルーツをビジネスに


 その兄弟は、元会計士のTonyさん、元エンロン(*)勤務のLinoさん。2001年のエンロン崩壊でアメリカのテキサスからカナダに戻ってきたLinoさんは、会社を辞めて転職を考えていた兄のTonyさんと共に自分達のルーツからヒントを得て、カフェ『Brazza』をオープンした。このカフェでは“Una bella tazza di cafe”(a beautiful cup of coffee)をモットーに、本物イタリアンコーヒーと手作りジェラートをメインに提供する。店内は、黄色の壁、暖炉の前にはゆったりとしたソファがあり、自宅の居間のようにリラックスできる。

イタリアの味をノースバンクーバーで再現
 カフェ『Brazza』のコーヒーは、兄弟が本場イタリアへ行き、現地で一番美味しいと思った味を元に作られている。今回ご馳走になったモカ・カプチーノは、深みがあるのに後味がしつこくなく、ついお替りしたくなる味。




左からオーナーのLinoさん、スタッフのAndreaさん、
BaristasのGreorgeさん
 
美味しいコーヒーを楽しむお客さんで
お店の中はいっぱい
 コーヒーの基本となる豆はイタリアだけにこだわらず、スマトラ、ブラジルからLinoさんが美味しいと思う豆を仕入れ、シカゴのロースト専門業者にローストを依頼している。ロースト後の豆は、鮮度を考え1週間で使い切る量だけを空輸する。
 もう1つのメインである、地元BC州のフルーツをふんだんに使った手作りジェラートも絶品。兄弟の10回のイタリア渡航における修行で得た味だ。48種のジェラートはローシュガー、非乳製品とお客さんのニーズを元に考案されていることも、お客さんを大切にするTonyさん、Linoさんの心遣いを伺わせる。
 とにかくこの取材で強く感じたのは、兄弟の経歴ではなく、Tonyさん、Linoさんの温かく陽気なラテン気質がお客さんを呼んでいるということだ。味にうるさいウエスト、ノースバンクーバーのマダム達も、毎朝、車を飛ばしてやって来ると言うその訳は、商品の味、品質もさることながら、やはり兄弟の人柄に惚れているからではないだろうか?
*エンロン 全米7位の実績を持つアメリカ大企業。2001年、アメリカ史上最大の企業破綻となり社会問題にもなった。

Brazza
 1846 Lonsdale Ave, North Vancouver, BC V7M 2J9
 604-904-2333
 月〜金 6:00-23:00 土・日 8:00-23:00
 
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