リッチモンド
 

二足のわらじを履く主婦



 リッチモンド郊外に犬の訓練や、ブリーディング、そして犬の一時預かりをしてくれる『Richmond Kennels』がある。広いドッグトレーニング場やエクササイズエリア、床暖房の設置された犬舎など、このケンネルは、犬好きが高じてオーナーになった、北見多嘉子さんの犬への愛情が満ちた空間だ。
 可愛い自分の犬を預けるなら、安全で、犬への愛情を感じられる場所、そしてできれば、日本語での対応が受けられる所がいい、というのは、飼い主共通の気持ち。そういった意味で、北見さんのケンネルはリッチモンド在住の犬好き日本人の間では広く知られている。

自立した女性だからできる
 ドッグトレーナーの資格を持つ北見さんは、お客さんとしてだけでなく、それまで度々同じケンネルで犬のトレーニングも手伝っていた。1997年に前のオーナーから、リタイアするのでビジネスを引き継いでくれないかと持ち掛けられ、現在に至っている。
 実は北見さん、その時も、今もフライトアテンダントとしても現役で働いる。ビジネスを引き継ぐと共に、そのままフライトアテンダントの仕事も続けてきたのだ。 こうして二足のわらじを履き続けられたのは、長いフライトアテンダントの経歴者として、スケジュールにも融通が効くことや、前のオーナーからのベテランスタッフが残ってくれたこと、そして、何よりも犬達への愛情が大きな支えになった。





オーナーの北見さん(左)とスタッフの細川さん


北見さんが育てたコリーは毎年ショーで優勝するという

犬の愛情に癒されて…
 「2つの仕事を持っていても、フライトアテンダントの研修の頃を思えば、楽なものですよ」と、20数年前からカナダの航空会社で働いている北見さん。カナダに着いた3日後から始まった研修は、英語のスピードも授業の進み方も全てカナディアン達と同等で、外国人という特別扱いはされなかった。新人の頃の乗務はクリスマスだったり、雪深い田舎町に1人でステイしたりと、決して華やかなだけの世界ではなかった。北米社会で働く難しさや文化の違いも、この仕事から学んだ。
 現在の北見さん心の支えは、ビジネスをきっかけに始めたコリー犬のブリーダディングだ。北見さんを見つけると、嬉しそうに飛び跳ねるコリー達。それを見て思わずこぼれるその笑みには「彼らが私を癒してくれるんですよ」という気持ちが溢れていた。


Richmond Kennels
 13500 Blundell Rd. Richmond, BC V6W 1B5
 604-273-6553 F 604-270-7603
 月〜金 7:00-18:00 土 9:00-18:00 日 10:00-14:00 祝日定休
 
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