ライラとみどり色のホウキ
■あらすじ■ ライラは日系二世の母カナコとミッションで二人暮し。母は第二次大戦中に日系カナダ人強制収容所キャンプで生まれ、牧師夫妻に育てられ、高校の英語教師をしています。ライラは言語障害を持ち、話すことが苦手ですが、ある日不思議なみどり色のホウキと出会い、心の中の言葉で会話する体験をします。
カナコのもとに送られてきた一通の手紙により、カナコの出生の秘密、母がネーティブインディアンであることが知らされ、波紋がもたさられます。後半、物語はバンクーバーに舞台を移し、自らのアイデンティティを探るカナコとライラの親子の絆をファンタジーと現実の入り混じった詩的な文体で描かれています。
移住者の子供たちが思春期に誰でも経験する「カナダ人ではない自分」を意識し始めたとき、ライラのように、人種にとらわれず、人間としての自己の確立をして欲しいと、親は誰でも思うのだろう。親子で読んでみたい一冊。
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表紙の絵とイラストの作品はサレ−在住の若手アーティスト、エミリー・ニューエンさん。
「ライラとみどり色のホウキ」は、ソフィアブックスで販売中。 |
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キロス田中桜子 著者プロフィール
哲学博士。北海道函館市生まれ。父方からアイヌの血を引き継ぐ。
1995年 銀河書房(大阪)現代詩人アンソロジー賞新人賞
1995年 講談社児童文学新人賞ノミネート
1996年 日本ファンタジー小説大賞準最終審査
2000年 カナダ・カウンシル・フォー・アーツ(オタワ)より
カナダ日本文学賞企画賞受賞(ノンフィクション・ジャンル)
コミュニティグループ「ぴあねっと」の創設メンバーの一人。
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