バンクーバー
生活マガジン
Coco Magazineは バンクーバーで暮す人のためのバンクーバー生活マガジンです。子育ての話からバンクーバーでおすすめのスポット、ビジネスやレストランの話題など、バンクーバーの今をご紹介しています。雑誌は2ヶ月に1回偶数月の第4木曜日に発行。また、雑誌と全く同じ内容のWEBの更新は、雑誌発行日の翌週水曜日となっています。
得ダネ地域自慢

これだけは知っておきたい!
地域の安全と防犯情報


カナダでの緊急通報番号は911。今回は海外生活での安全意識再確認のためRCMP(Royal CanadianMountedPolice)と交番にあたるCommunity Policing Centerにお話を伺ってきました。自分の住む地域以外の情報も、ぜひ興味を持って読んでください。

文・写真 アーマー 弘美、大島 多紀子、編集部


バンクーバー


日常の小さな習慣付けから身近に潜む犯罪を防止
 世界でも住みやすい都市ランキングの上位に位置するバンクーバー市について今回お話を伺ったのは、生まれも育ちもバンクーバーのCst. Brierley (Cst.=Constableの略)。故郷をこよなく愛する巡査の下、Granville Downtown South Policing Centreでは、40名以上のボランティアが日々街の治安を守るお手伝いをしている。
 比較的治安が良いと言われるバンクーバーだが、ダウンタウン・イーストサイドは北米でのHIV感染者が最も多い地区で、違法ドラッグ発信の中心地でもある。BC州では、良質のマリファナと引き換えに、アメリカからコカインや拳銃などの違法品が流入するのだという。加えて、気候が穏やかで福祉制度が他の都市に比べ充実しているバンクーバーには、カナダ全土から浮浪者たちが集まることは周知の事実。「このエリアで目にするのは、薬物やアルコール中毒者の惨めな姿だけ。浮浪者たちは突然人を襲うようなことはしませんが、隙があれば必ずアドバンテージを取るでしょう。ダウンタウン・イーストサイドエリアには近づかないことが賢明です」とCst. Brierleyはアドバイスする。
 そして「近年増えてきている犯罪がIDの偽造です。バンクーバーでも、偽のIDを作るための市場が出来上がっています。郵便受けから手紙を盗むことはもちろん、ゴミ箱の中でリサイクル品を探しているような浮浪者たちは、請求書などの個人情報が記載された紙切れを、わずかなお金でバイヤーに売るために探しているのです」。売られた個人情報は、別の機関にて管理、保管され、偽のIDが作られる。それらを元にクレジットカードやデビットカードが本人の知らないうちに使用されるのだ。買物やホテル代の支払いはもちろん、凶悪犯罪に絡んだ支払いに使われることもあるという。対策としては、住所や電話番号など個人情報が載っている文書は必ずシュレッダーにかけて処分すること。また、インターネットを通してのオンラインビルサービスを利用するのも一案だ。海外生活にそろそろ慣れてきたと言えども、犯罪は身近に存在する。いくら注意をしていても、し過ぎることはないようだ。

 

お話を伺ったCst. Brierley。「見ず知らずの人には『彼らが何を目当てにしているのか』ということをまず考えて行動してください」

バンクーバーにはこの他全8ヶ所のCommunity Policing Centreがある。詳しくは Vancouver Police Department のウェブサイトにて

Vancouver Police Department
住 312 Main St. Vancouver, BC
電 604-717-3321
web http://www.city.vancouver.bc.ca/police

Granville Downtown South Community Policing Centre
住 1263 Granville St. Vancouver, BC
電 604-717-2920、604-717-2921
F 604-717-2922

West End Coal Harbour Community Policing Centre
住 1135 Davie St. Vancouver, BC
電 604-717-2924
F 604-717-2926
web http://www.wechcpc.com

ノースバンクーバー

見直してみようホームセキュリティ    
  ノースバンクーバーについてお話頂いたCst. Dabiriは、犯罪防止のための環境を作る専門家でもある。「居住地区の広いノースバンクーバーで多い犯罪は、車と車内盗難、家宅侵入です。短時間の駐車でも車中の見える所には貴重品を置かないこと、自動車保険書も隠しましょう。当たり前のことですが、気をつけていない人が多いのが現状です」とCst.Dabiri。住宅についても、「一見プライバシーを守ってくれそうな家宅やアパートを囲む垣根や高い塀は、窓や玄関が通りから見えづらく、侵入者にとっては絶好の隠れみの。なるべく入り口が通りから見えるように垣根を低くし、木の塀ではなく鉄製のものを付けることが対策です」と続ける。一軒家に比べ、外部からの侵入に対する安全対策がしっかりしていそうなアパートだが、「アパートの場合、いくらあなたが気をつけていても、そのビルに住む人たちが共同の入り口で同じように注意をしていなければ、意味はありません」と指摘。玄関のドアも、「Deadbolt式の鍵のロック部分(写真参考)は2.5センチ以上あること、また壁に鍵受けを付ける際の釘は7.5センチ以上の長いものを使う。それだけでもドアの崩壊がかなり難しくなります」とアドバイス。
  加えて、偽造ID犯罪目的の郵便物盗難対策の一例として、アパートの集合郵便受けエリアに大きな鏡を置いただけで、そのアパートからは郵便物の紛失が減少したという。また、こまめに郵便受けをチェックすることも大切だ。
  Lower Lonsdale Community Policing Centreでは、電話で予約すればトレーニングを受けたボランティアワーカーが、実際にお宅に伺いホームセキュリティについての説明とアドバイスをしてくれる『Home Security Check Program』を実施。このような地域のサービスも利用して、安心な生活を送りたい。
 
「自動車保険書には、支払いのための銀行口座情報が載っていることも。必ず見えない所に隠しておきましょう」とCst. Dabiri
(写真 左)お話を伺ったLower Lonsdale Community Policing Centreは、Lonsdale Ave.とE. 3rd St.の近く。ノースバンクーバーには、この他2ヵ所のセンターがある
(写真 右)どの家庭のドアにも付いているDeadbolt式の鍵。ロック部分が2.5センチ以上出ているかチェックしてみよう
North Vancouver RCMP Detachment
住 147 E.14th St. North Vancouver, BC
電 604-985-1311
F 604-985-0935
web http://www.rcmp-grc.gc.ca/bc/lmd/nvan

Lower Lonsdale Community Policing Centre
住 112 E.3rd St. North Vancouver, BC
電 604-990-7464
F 604-990-7452

Edgemont Community Policing Centre
住 3077 Woodbine Dr. North Vancouver, BC
電 604-990-7455
F 604-990-7457

Lynn Valley Community Policing Centre
住 1199 Lynn Valley Rd. North Vancouver, BC
電 604-990-7475
F 604-990-7460
バーナビー

一般市民の防犯への意識が安全な地域へのカギ
 バーナビー市において近年増えている犯罪は、一般家屋やビジネスも含む建物への侵入と窃盗だ。反対に過去2年間で40%も減少したのが車の盗難で、車中に置かれた貴重品などの盗難も30%減少している。バーナビーでは、特に危険と指摘される地域はないものの「人が密集するエリア、つまり住宅や商店などが集まっている場所は犯罪が多いという傾向があります」と Cpl. Baptista (Cpl.=Corporal)。そういった場所以外でも、外出する際、特に夜間は周りに注意を払って移動することは基本中の基本。イヤホンを付けて音楽を聴きながら歩く時は、片耳だけにすると周りの音が完全に遮断されずに済むので、より安全だ。
 地域の防犯対策としては、『Block Watch Program』への参加などが挙げられる。これは近所同士が協力して防犯に努めるプログラムだ。興味がある人はBlock Watch Program Coordinator(次ページ参照)に問い合わせれば、プログラムの内容や警察への通報の仕方などを説明してもらえる。また、警察のパートナーのようなAuxiliary Policeも、地域の安全を守るために勤務。銃の携行はしていないが、警察官のように制服を着用し訓練も受けている。コミュニティのイベントなどで防犯について説明したり、家屋を点検してより防犯性の高い住居にするための助言をしてくれたりする。また、市民が地域をパトロールして怪しい人などを見かけたら通報する、という『Citizens Crime Watch Program』など、さまざまなプログラムも提供されている。バーナビーRCMPでは、英語が上手く話せなくて不安という人でも、その旨を伝えれば日本語通訳が対応してくれるので安心だ。「どんな小さなことでも、身の回りで心配なことがあれば、すぐに警察に連絡してださい。地域の防犯に積極的に関わることが、自分だけでなく地域全体にとっても大切なことです」と Cpl. Baptistaはアドバイスする。高い防犯意識を持ち、地域での積極的な防犯活動と理解が、安全な生活を守るカギと言えそうだ。
 
「ボランティアに興味がある方はぜひお問い合わせください」とCpl. Baptista
緑あふれるディアレイクパークの中に位置するDetachmentオフィスの入り口 。
※Block Watch Program Coordinatorへのお問い合わせは、電話 604-294-7781
Eメール marion.tauben@rcmp-grc.gc.ca

Burnaby RCMP Detachment
住 6355 Deer Lake Ave. Burnaby, BC
電 604-294-7922 TDD 604-294-7955

Hastings Brentwood Community Police Office
住 #104-4191 Hastings St. Burnaby, BC
電  604-656-3250

Lougheed Community Police Office
住 #100-9855 Austin Rd. Burnaby, BC
電 604-656-3200 F 604-656-3208

Southeast Community Police Office
住 7009 Kingsway, Burnaby, BC
電 : 604-656-3275 F 604-656-3276

Southwest Community Police Office
住 4501 Kingsborough St. Burnaby
電 604-656-3232 F 604-656-3233

サレー

RCMPへの理解と協力が地域を守る
  緑豊かなサレー市は、近年人気の住宅地としても注目されている。06年6月の統計によると、サレー市の人口は約41万人。「ここ10年間でサレー市は急速に発達しています。隣のバーナビー市の2倍の大きさになり、年間おそよ1万人のペースで人口が増えています」と話すCpl. Morrowは、警官歴26年のベテランだ。「急激な人口増加に対応するため、RCMPでもスタッフを増やし、プログラムを充実させ、多国語でのサービスも展開しています。人口は増えても、犯罪数は減っているのです」。自動車や自転車の盗難件数は、実際にこの2年ほどで40%減少している。これらの犯罪数の減少は、RCMPのスタッフやボランティアによるブロックウォッチやパトロールの努力の賜物と言えるだろう。しかしサレー市でも他の都市同様、家宅侵入や拳銃、違法ドラッグに関する犯罪は絶えない。「特にホームレスとドラッグが集まるのが、Whalleyエリア。隣接するGuilford、Newtonエリアにもそれらの問題は流れています」とCpl. Morrowは指摘。また数年前までは、スカイトレイン駅付近にはドラッグディーラーが多く集まると言われていたが、スカイトレインポリスやRCMPの働きかけによって、その数も確実に減っているという。
  世界中で急増するID偽造やクレジットカード番号の盗難は、サレーでも例外ではない。「コーナーストアでガソリンを入れ、クレジットカードで支払いをする際には、絶対にカードから目を離さないこと。店員にカードを渡し雑誌などを見ている間に、カウンターの下に隠された読み取り機でカード情報を盗まれるケースがかなり多いです」。加えて「911の緊急ラインには、家庭のアラームシステムの誤作動や、子供のいたずらなどによる誤った通報がサレーだけで年間約3万件。間違いの通報でもスタッフは現場に向かいますから、その間に起こる深刻な事態に対応できないことも」とCpl. Morrowは小さなため息を漏らす。アラームシステムのメンテナンスをこまめにし、小さな子供には携帯電話で遊ばせないように気をつけたい。

 
サレーRCMPでは、まだ日本語には対応していませんが、他都市と提携する『モザイクプログラム』を利用すれば日本語にも対応可能です」とCpl. Morrow。英語に自信のない人は、ぜひ利用してみよう
RCMP Surrey Detachmentの正面玄関。近代的な設備が整ったこの施設では、約600名のスタッフが働いている

Surrey RCMP Detachment
住 14355 57th Ave. Surrey, BC
電 604-599-0502
web
http://www.rcmp-grc.gc.ca/bc/lmd/surrey

Surrey City Community Policing Centre
住 10720 King George Hwy. Surrey, BC
電 604-502-6390 F 604-502-6539

Fleetwood Guilford Community Policing Center
住 10395 148th St. Surrey,BC
電 604-502-6500 F 604-502-6524

South Surrey Community Policing Center

住 #100-1815 152nd St. Surrey, BC
電 604-592-3800

*この他にも全5ヵ所のセンターがある。詳しくは上記
ウェブサイトにて

コキットラム

開発の進行に伴う犯罪の増加を取り締まる
  Coquitlam RCMPの担当区域はコキットラム市とポートムーディ市の一部となる。この地域では近年、住宅、商業ともに開発の進行が早く、それに伴って犯罪も増加中だ。特にここという危険地区の特定はないが、他の都市と同様に家宅侵入や車両犯罪が多い。 また、一軒家の集まる地区よりも、アパートやコンドミニアムの集まる地区の方が、犯罪件数は多いという。コキットラムでは移民の増加により、バーナビー市との境にコリアンタウンが成長中だが、エスニック色の強いこれらの地域に多い、いわゆるエスニックギャングも、今のところは報告されていない。
  犯罪を防ぐために大切なのは、どんな小さな犯罪でも必ずRCMPに届け出ること。記録を残すことで追跡調査もでき、その後の防犯にも重点が置かれるからだ。「特に移住したばかりの人には、言葉や習慣の違いから届出をしない人が見受けられますが、必ず届け出るようにしてけください。とても重要なことです」 とお話をしてくれたのは、Cst. Gresiuk。彼女が防犯情報としてお勧めするのが、BC Crime Prevention Associationのウェブサイト、http://www.bccpa.org。この団体から発行している『Seniors Safety and Crime Prevention』という小冊子は、ぜひ入手しておきたい(2ドル)。タイトルは老人向けとなっているが、移住者も対象とされているため、SIN(社会保険番号)の説明など、有意義な内容となっている。本文は6つのセクションに分かれ、Home Security、Street Senseなど誰にでもあてはまる内容が満載。最近問題となっている個人情報の盗難に関する情報も網羅され、手元にあると心強いだろう。また、インターネットショッピングの注意点や、防犯だけではなく、医療や交通、税務署などの連絡先も記載されている。記載は英語だが、比較的易しい表現で表記されているので理解しやすい。


 
今回取材に応じてくれたCst. Gresiuk。自身も6歳の娘さんをお持ちで、住居の安全などへの関心が高い
(写真 左)Coquitlam RCMPの建物はCoquitlam Centreの北側に位置し、市役所、図書館と敷地を共有する建物の西側にある
(写真 右)BC Crime Prevention Association発行の『Senior Safety and Crime Prevention』
 



Coquitlam RCMP Main Detachment
住  2986 Guilford Way, Coquitlam, BC
電   604-945-1550
Web
http://www.city.port-coquitlam.bc.ca/Dynamic/Page50.aspx

Downtown Community Police Office
住  2581 Mary Hill Road Port Coquitlam, BC
電 604-927-2383
F 604-927-2399

Northside Community Police Office
住  3312 Coast Meridian Rd. Port Coquitlam, BC
電 604-927-5451
 
 
   
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