第十二回 〜文・増谷松樹〜 〜 俺の後をついて来い 〜
父親が そう 言うのを 聞いて 世間でも そう聞いて、 そのうち、 自分にもその価値があると、 どうしてか 自惚れて 大人になった。 だから、 結婚しても、 家族は余りふり向かず、 興味は 自分の 仕事と 遊びばかり、 それが、 仕事が行き詰まって 家族をふり返ると 自分は すっかり 遊離して 妻との 信頼関係も 失なわれていた。
しばらくは 自分の方から 家族と妻の後をついて回った。