豊かな自然に囲まれるバンクーバーにも、環境問題は静かに迫る。この美しい街を子供や孫の世代に残すために、何ができるのか。法律面からエコに取り組む非営利団体、 West Coast Environmental LawのディレクターPatricia Chewさんにお話を伺った。
地球温暖化の原因は? オゾンホールと答えた人は×。真犯人は地球を包み込んでいるCO2等の温室効果ガスの層だ。これが厚くなりすぎたために地上の熱が放出されず、気温がどんどん上昇している。仮に今日、全てのCO2排出をストップしても、50〜200年は温暖化が続くというほど、状況は危機的だ。今、何もしなければ確実に環境は悪化し、取り返しがつかなくなる。ボーっと眺めている暇はもうない。
一般に温室効果ガス排出量の38%を占めるのが輸送関係だと言われている。バンクーバーの環境問題の中心も、車の排ガスだ。近年の橋の拡張工事などで、市内に流れ 拡大が進み、郊外の生活は車に依存しがちだ。排ガスを減らすには、車の使用を減らす必要がある。州政府は4百億ドルを公共交通機関の整備に当てることにしており、利用者の増加が期待されている。また、車の相乗りCar Poolingの利用も環境に貢献する。排ガスが減れば大気の汚染度も下がり、健康問題を防ぐ一石二鳥の効果もある。
20年以上前から優れた都市計画の下で開発されたバンクーバーは、高速道路が街を通らず、車なしでレクリエーション施設へアクセスできるなど、環境に優しい持続可能な都市の性格を備えている。だが、住民の一人ひとりが、毎日のエコ活動で支えてこそ、街もその良さを発揮できる。ローカルな営みがグローバルな貢献につながり、今日の小さなエコが未来の笑顔をもたらすことを忘れず、まずはできることから始めてみよう。
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